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COMMUNICA

ブログ 2016年11月16日
「本物に出会う」コミュニカ物語(1)

2009年9月にアップルの社長を退任して、一番最初にお誘い頂いた業界は大手外食企業であった。私の前任者がマックからマックへと冗談のような話題をお作りになったからという面もあるが、ハイテク業界の外資系社長を退任した場合かなり厳しいプレッシャーをかけられる。間違っても同業他社には転職できないし、機密情報が漏れる危険性のある関連企業への転職も2年間はきつく禁止される事が多い。焦っても仕方ないのでじっくりと「考える」時間にし、これまで後回しにしていた家族サービスにも専念する2年間とした。映画・旅行・ゴルフと1年半ほど真剣に家族孝行に専念することにした。約束通りアメリカ人の会社で働くことを50歳で辞めた。残りの人生のことなど何も考えないで…

 

退任した翌日に自分の中で確立してきたリーダーシップについてじっくりと考える時間を持てた。大きなことを成し遂げる・人の上に立ってビジネスの先頭に立つ・人より少しはお金持ちにもなりたい。それを実現できるのがビジネスリーダーだが、そんなに甘いものではない。かといって追い込まれたように過度に神経質になっている人間の下で仕事するのは楽しくないだろう。この浪人の時間を利用して自分の考えるリーダー哲学を書き上げることにした。それが「覚悟108®」となり、私の現在の活動の源泉となった。

 

今までの大企業人生ではお会いできなかった起業家のみんなとも時間を過ごした。大学を始めいろいろな学校を訪れて講演をさせて頂いた。「この世の変わるもの・変わらないもの」「学生の間にやっておくべきこと」。日本の若者は死んでいない。キラキラとした瞳は尊い光を放っている。我々の時代よりもより多くの情報を持っている。その可能性は無限大だと感じた。だが全員ではないかもしれない。リーダーとして辛い仕事をしていく・人に妬まれるリーダーの立場に立つ覚悟のある若者に伝えるべき事を自分が持っている事を強く感じ始めた。

 

「これからの世界で活躍する若者に伝えるべき武器がある」この気持ちが「山元塾」設立へと突き動かしてくれた。早稲田大学大学院での講演会で2人の本物に出会った事が大きなきっかけとなった。いつものように日本の大学で講演しても積極的に質問してくれるのはアジアからの留学生ばかりかとその日も感じていた。しかし、その日だけは違っていた。一番前の席に座っているとんでもなく強いエネルギーを放っている日本人の若者を2人発見した。「こういう素敵な若者の未来のデザインのお手伝いができれば、素晴らしいだろうな」と漠然と考え始めた。彼らとの出会いが私の人生の未来に光を灯してくれたと言っても過言ではないだろう。

 

日本の未来も凄いかもよ。
(To be continued)