100%の英語なんて、必要ないです
- グローバルマインド
- 2020.02.13
こんにちは、「コミュニカ」英語塾を主宰する小西麻亜耶です。
少し前に話題になった堀江貴文さんのビジネス書『多動力』に、こんな一節がありました。「恥をかく勇気、失敗する勇気さえもてば、どんどん免疫ができてリスクを取ることを恐れなくなる」。なるほどなぁと思います。
小西麻亜耶はチャレンジ中です!
私自身は決して“恥”だとは思っていないのですが、昨年からイメージコンサルタントの資格取得、海外のビジネスイベントでMCを務めるためのオーディション体験(合格して仕事を得ました!)、そして先日は初めてのラジオ番組出演と、ここ最近、「小西麻亜耶はチャレンジ中です」と申し上げることばかり続いています。もちろん、意識的な行動です。英語を取り巻く状況は今や千変万化ですので、コミュニカ英語塾の門を叩いてくださる方々が、実際にどのようなシチュエーションで英語に対してコンプレックスやストレスを感じていらっしゃるのかを、私も肌身で知りたいと思っています。
初めてのラジオ出演
英語をテーマにしたラジオ番組への出演は、大変エキサイティングな経験でした! DJはヨッシーさんという朗らかな男性で、英語力はご自身曰く「初心者程度」。55分の尺の番組内で、実際に外国人との間でありがちな英語のシチュエーションでどのように受け答えするか、彼と私とのやりとりを通じてリスナーに“乗り切り方”を伝えるというものでした。初心者とおっしゃいながらも、ヨッシーさんはさすが、コミュニケーションの達人。間が空いてしまうこともなく、テンポよく会話を続けるうちに、なんとなく「持っている語彙だけでも英語でコミュニケートってできるんだ」という感覚をつかんでいただけたようでした。
英語上級者がはまってしまう「正しさの落とし穴」
ところで、コミュニカ英語塾ではDJヨッシーさんのような英語初心者からTOEIC900点以上を誇る上級者まで、生徒のレベルに応じたクラス設定があり、いろんな事情や目的を持つ方々が英語学習に取り組んでいます。私自身も自覚しているのですが、うちの英語塾は他と比べて少々厳しめです。スパルタといっても良いかもしれません。というのも、点数さえ取れれば、試験さえ突破できれば、という英語ではなく、「ビジネスの現場で堂々と海外のライバルたちと渡り合えること」を目的にしているので、発音も聞き取りも、話したり書いたりする内容まで、一つ一つの項目が少しずつハイレベル。だからこそ、塾生たちの活躍ぶりは在学中から卒業した後も顕著に現れますし、昇格したとか海外栄転が決まった、起業した、念願の仕事を受注したなど、うれしいご報告をいただくことも日常茶飯事です。
「100%を目指す人たち」の生真面目さ
しかし、最近少し、講師を務める私も驚くような状況を目の当たりにすることが。それが「100%を目指す人たち」の生真面目さです。日本語で会話している最中でも「え、今なんて言った?」とか「今の言葉って、つまりこういう意味だよね?」という場面は多々あるのに、英語のコミュニケーションにおいて完全無欠を目指そうとする人のなんと多いことでしょうか。
これは英語に限った話ではありませんが、多少聞き返しただけで破綻するコミュニケーションはありません。ですが、頂点を目指して努力を続けるうちに、相手に興味を持つことを忘れ、とにかく自分が正しくあろうとそればかり気にするようになってしまっては、人間関係を築くのもかえって難しくなるのではないでしょうか。
「正しさ」をあえて手放してみる
TOEICを始め、英語の資格というのはハマると“攻落する面白さ”が生じるものなんですが、もちろんそれも楽しいことではありますが、やはり言語は人間同士がスムーズに感情や考えをやりとりするための“ツール”にすぎません。「正しさ」をあえて手放してみることで、伸びしろが増幅することもあるんじゃないかな、と思った今日この頃でした。