つまずく時、悩む時、道を照らせる存在になりたくて

さて今日は、こんな意気揚々としている（ように見られることの多い）私ですが、実は悩みもいっぱいという打ち明け話をさせてください。

つい先日始まったのがYouTube動画の企画。コミュニカ英語塾は、かつてアップルジャパン元社長を務め、現在「山元塾」というリーダー育成塾を主宰する山元賢治が社長を務めておりまして、英語塾とリーダー塾の両輪運営となっています。つまり、副社長である私にとって唯一のボスが山元です。

私は今後数年以内に、山元からリーダー学から会社経営のノウハウなどを全て学んだ上で社長を継ぐことを目標にしているのですが、継承者の資質が備わっているかどうか評価されるインタビューを、少しずつYouTubeで一般公開するという試みがスタートしました。毎回、心臓が破れそうになるような緊張と焦り、時に不合格を言い渡される回の辛さといったら相当なものです。もしよかったら私の苦労ぶりをご覧ください……。

自分で言うのもなんですが、私はこれまで「優等生タイプ」まっしぐらに生きてきました。自ら頑張って解決できるうちは良いのですが、山元が提唱する「覚悟108」を学ぶうちに、指導者であれば自分が頑張っても周りがついてこない場合もあると気づきました。そんな時にどうやって手を差し伸べられるか。その解を示し導ける人こそ指導者なのだと。

具体的に英語学習に関して言えば、「今の努力が身につくかどうか不安」とか「自分に本当に必要な学習法が分からない」とかおっしゃる方々の気持ちが、昔の私には心から理解できていなかったのかもしれません。ですが今、自分自身も理想の指導者を目指して四苦八苦するうちに、道を示すことの価値を別の角度から見直すことができるようになりました。

山元による“公開適性検査”は、まだまだ続きます。苦悩の時は終わりそうにありませんが、私はきっとこれをやり遂げると確信しています。その一方、「終わりが見えない状況で英語に悩む人たちにはどんな道を示せるだろうか」と考えてみました。

例えば、今の職場で中間管理職を務めるあなたの部下が全員帰国子女で、英語案件が日に日に増えてきたら？　例えば40代半ばのあなたがアーリーリタイアの後に海外勤務も視野に入れるならば？　30代前半くらいなら「死ぬ気で頑張る」という選択肢もあります。しかしその上の世代であれば、コツコツやるにしても間違った方向にコツコツしてはなりません。もう文法の勉強はあきらめて「なめられない英会話力」に特化して学ぶのも手ですし、自己紹介と簡単な受け答えだけを完璧な発音で言えるようになればプレゼンの成功率が飛躍的に上がることだってあります。

悩むことはいいことです。しかし、その悩みに価値があるかどうかを客観的に判断できると、もっといい。コミュニカ英語塾の塾生のみなさまには、悩みや希望を聞かせていただいた上で、現段階やっても無意味な勉強、逆にやるべき勉強、かけるべき時間やミッションに必要な具体的なレベルを、カウンセリングさせていただいています。

私の目の前に広がる暗い道にも早く光を見出したいと思いつつ、悩めるみなさんと現状を突破していくことにやり甲斐を感じています。悩みは、共有すれば努力のガソリンになることを証明してみせます。