10秒ニュースの生配信

先日、ここまで騒ぎが大きくなる前に心を落ち着けようとファスティングの合宿に参加してきました。ファスティング、いわゆる「断食」です。３泊4日のスケジュールで、本当に少量の食事のみでスタートして途中は完全断食となり、4日目の朝に“断食明けの禊（みそぎ）”として、シンプルな和の朝ごはんをいただいて帰るという内容でした。

アジの干物、玄米ごはんがごく少量、お味噌汁という非常にシンプルな内容の食事でしたが、それまでの3日間ほぼ食事をとっていない私には、お米一粒に至るまで鮮やかでインパクトある味わいが感じられるんです。あぁ、飢えていたんだなぁ、私。しみじみ思いながら、頑張った自分を褒めつつ味わう食事の素晴らしさときたら！　その時気づいたのは、「この感覚、コミュニケーションにも通じるものがある」ということでした。

ファスティング中というのは、とにかく瞑想に勤しみます。時には仕事もしますし（今回は断食道場からオンラインレッスンを敢行しました！）、読書などもします。しかし、東京にいる時と異なり圧倒的に時間が増えるので、嫌でもスマホも何もかも手放して自分と向き合うことになります。余計な情報を極力入れないように3日間を過ごすだけで、脳は一種の情報ファスティングをした状態となり、同時に心はコミュニケーションに飢えた状態に。胃の中だけでなく、私という“容れ物”がいったん空っぽになるというのでしょうか、その感覚を得られることが最大の成果です。

コミュニカではおかげさまで早々にオンラインシステムにもシフト出来たため、それほど焦りを感じずにいましたが、一方でリアルなコミュニケーションが持つかけがえのない素晴らしさに今さらながら気づいた私。共に時間や知識、感動や驚きをシェアする、そんな感覚が英語力を育てるというのも事実です。そこで、新しい試みにチャレンジすることを決意しました：

「10秒ニュース」の生配信です。

私のブログで毎日発信しているディクテーション（聴き取り）レッスンプログラム「10秒ニュース」。世界中のメディアからピックアップするニュースを、私が10秒程度にまとめて吹き込んでいます。これを聴いて書き出すだけ。せいぜい10分もあれば終わるレッスンですが、2ヶ月ほど続ければ劇的にリスニング力が伸びると好評です。無料なのでどうぞお試しを。

そして、4月からこれを週に2回、時間を決めて生配信します。同じ時間に、志を同じくする人々が一緒に取り組むことに大きな意味があると思っています。その様子はオンラインでも共有できるものにしますので、仲間の表情も楽しみにぜひチャレンジしてください。Zoom会議に参加される際は動画オンでお願いします♬

今の私たちは、知らず知らずのうちに、新型コロナウイルスによって感動や体験をファスティングさせられているような状態です。でも、負けてはいられません。収束後に何かが成長していれば、それこそ勝利だと思います。共に頑張りましょう。