リーダーには世界のニュースをウォッチしてほしい
- グローバルマインド
- 2023.11.07
今の日本は「どこに向かっているのか」が見えない
日本の一番の課題は、「日本が、どこに向かっているのか」が見えにくいことではないでしょうか。この国の未来を作るリーダーが不在なのです。努力と根性で、安くて品質が良いものを作ればよかった時代はもう終わったにもかかわらず。
日本が頂点だった30年以上も前、アメリカではソフトウェアや人工知能への投資を始めました。韓国や台湾は、高機能なものを作る方向にシフトしています。しかし、日本は多機能にするという、ただ停滞を迎えるような方向へ舵を切りました。派遣を許可して安い労働力を使う、安い国になる選択をし続けてきたのです。その結果、日本で一番収入の高い港区の方ですら、サンフランシスコでは年収が下位になるという事態を招きました。
日常的に海外の企業によりいろんなものが買われていますが、未だにルールもありません。人口が減るならば、子どもを増やすか移民を迎えるかの2択しかないのですが、どちらを目指しているのかも見えません。日本の人口は何人ぐらいが最適なのでしょうか。この国では、何を勉強するべきなんでしょうか。何もわからない状況なのだから、子どもをとにかく偏差値の高い学校に放り込もうとする親御さんのことは、責められませんよね。
リーダーには世界のニュースをウォッチしてほしい
残念ながら、日本のメディアはほぼ死んでいます。ですから、私は自分の周りの人には「1日いくつか英語のニュースを読んでいる人しか、私に話しかけないでほしい」とまで伝えています。それほど日本と世界のスピードは違うのです。
この先リーダーとして未来を考える人になりたいならば、社会で何が起こっているのかを常にウォッチしなければなりません。塾生に伝えているのは、情報の入手の仕方と時間の使い方の大切さです。娯楽がなかった昭和と同じではダメなのです。だから、英語を身につけるのは必須になります。それだけはずっと、口を酸っぱくして言ってきましたね。