これからの英語は文法より発音が大切になってくる
- 真のビジネス英語
- 2019.07.12
2020年から小学校の英語教育が本格化する中、いよいよ日本でもコミュニケーションに重きをおいた英語教育が始まります。これからは自分の意見を英語で発表することが求められるようになっていきます。今までは複雑な構文の習得ができていて、難易度の高い語彙を知っている人が日本では英語の成績のいい人でしたが、それだけでは太刀打ちできなくなっていきます。英語で上手にコミュニケーションができる人とは発音がきれいでみんなに聞き取りやすい英語を話せる人と定義がシフトしていきます。
英語のコミュニケーション力をアップさせるには
スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式での演説は英語の発音矯正教材として最適です。
英語でのコミュニケーション力をアップさせるには、上手な人の真似をするという方法が効率的で、オススメしています。アメリカの大学では卒業式に大統領、政治家、俳優、経営者、スポーツ選手などの著名人を招いて卒業生に向けてスピーチをしてもらうという恒例行事があります。アメリカ全土の各大学で毎年様々な著名人がスピーチをしていますが、その中でもダントツにいいスピーチと評価されているのが2005年のスティーヴ・ジョブズのスタンフォード大学での卒業式スピーチ(英語ではCommencement Speech / Address)です。以下がスピーチの冒頭の最初の数センテンスです。
英語の発音ってどう矯正するの?
Rule Huntingをしてみましょう!
「よし、スティーブのスピーチを真似してみるぞ!」とやる気が高まったのはいいのですが、何度音読してみても同じようにはならない。忠実にスクリプトを読んでいるのになんでスティーブのようにカッコよくならないのだろうか、と悩むことでしょう。そこで知りたくなるのが、英語の発音ってどう矯正するのということです。私は言語学という学問を大学院で専攻していたのですが、そこで言語の仕組みについて学びました。日本人はアルファベットを見るとすぐにローマ字読みしたくなってしまいます。でも、そのままの発音ではアメリカ人には英語を話していることにすら気付いてもらえません。そのために、カタカナ英語を脱却するための英語の発音のルールを開発しました。これを英語の覚悟108と読んでいます。そのルールを上記と同様のスクリプトにあてはめると以下のようになります。
Concatenationってなに?
具体的に英語の覚悟108のルールをみていきましょう。
日本人は優秀で思いやりのある人ほどゆっくり一つ一つの単語を明瞭に発音することが正しいと思い込んでいます。ネイティブに通じる発音はむしろ全ての単語が繋がっているような発音です。ブツ切れになってしまっている日本人のカタカナ英語を矯正するためのルールがConcatenationです。隣接する二つの単語で、子音で終わる単語の後ろに母音で始まる単語が隣り合わせになったとき、子音は後ろの母音に引き寄せられ連結します。2つの単語を合体させて1つ個の単語のように発音してみましょう。
例えば、3行目のthis is。最初のthisは「s」という子音で終わっていて、続くisは「i」という母音で始まっています。このような場合、ジス・イズと二つの単語を離すのではなく、thisis(thイシズ)と二つの単語を合体させて発音します。これから他の英語の覚悟108ルールをご紹介していきたいと思います。
私が音読している音声はこちらより聞いてみてください。