自分に合った英語を話せていますか?
- 真のビジネス英語
- 2019.10.03
今回は、ちょっとした想像ゲームにお付き合いください。もし、知的でセンスある外国人の友が来日し、「私、着物が買いたいの」と、まるで演歌歌手がまとうような派手で色っぽい一着を選ぶのを見たらあなたは何と言うでしょうか? もしくは、高級レストランで待ち合わせた友人が、自分はスーツでキメてきたというのにTシャツ&サンダル姿だったら?
「それはちょっと、あなたには似合わないんじゃない?(笑)」「その格好はないでしょう、ちょっと!(怒)」と、思わず声をかけるのではないでしょうか。
「意味さえ伝わればいい」英語
ビジネスの場で、場違いな英語や幼い言葉遣いなどは、やはりNG!
しかし、もしあなたが一生懸命学んでいる英語が、これらと似たようなケースだとしたらいかがでしょうか? 恐ろしいことですが、実はかなり流暢に英語を話す人の中にもこのように「その人・その場に合わない英語」を使う例が多々あるんです。
私は常日頃から、コミュニカ英語塾でそのことをお伝えしてきました。「意味さえ伝わればいい」というのも、超初心者や学生の場合なら、まぁ許されます。しかし、緊張感あふれるビジネスの場で、場違いな英語や幼い言葉遣いなどは、やはりNG。例えこちらの意図は伝わったとしても、尊敬されないどころか対等に扱われないことだってあります。
そんなことを改めて意識したきっかけが、先般マスコミを賑わせた小泉進次郎さんのスピーチでした。非常に流暢でユーモアもある。なのに惜しいなと感じたのは、氏がいつも自然にしてしまうあの独特の自己アピールを、単刀直入すぎる英語で表現したシーンでした。
一人一人に合う英語があり、それをつかむと成長は速い
英語って「合う・合わない」があり、それはまるでファッションのようです。
彼の印象的なセンテンスはこうでした。各国代表が決められた持ち時間を使い、スピーチしていく中でのこと、前にしゃべったケニア代表が持ち時間を大幅にオーバーしてしまったのを受けて、自身のスピーチの冒頭で
「Japan keeps time.」
と、少々ドヤ顏でおっしゃったのです。小泉氏の性格を知る日本人は「彼らしいね」と思ったかもしれません。が、もし彼がコミュニカ英語塾の生徒なら、
「スピーチ冒頭ではなく、“And that, concludes my speech just on time.” と言って締めてみては?」
とアドバイスしたかもしれません。話の最後に少し場が和み、冒頭早々だとケニアの方を非難する意味が強くなりますが、最後なら、以降の方への注意喚起にもなり司会者から感謝されるのでは、という様々な理由があります。
言い回しだけではありません。実は、本人が思う以上に英語って「合う・合わない」があり、それはまるでファッションのようです。その人の性格や声のトーン、早口かゆっくりか、従事している仕事、英語を話す相手が主に欧米人なのかアジア人なのか、「th」の発音が出来ない人、「r」の発音が致命的な人、など……。ありとあらゆるキャラクターを持つ人々が一斉に同じ英語を習得せよというのにも、そもそも無理があるのかなと思います。そのような気づきを与えてくれたのが、イメージコンサルティングの勉強でした。学ぶにつれ、私にはどうしても似合わない服やその逆もあるのだと知り、英語も同じだと気付いたんです。
コミュニカ英語塾には、上記のような「ご自身にぴったり合う“オートクチュールの英語”を短期決戦で学ぶ」というコースもあります。それがマンツーマンで行なっている英語コンサルティング。今の英語に不安を感じることがあれば、一度ご相談いただけたらうれしいです。