先日、コミュニカ英語塾では「スピーキング」は教えてもらえますかという質問を受けた。あくまで私の見解であるが英語のスピーキングは塾に通って教えてもらうようなことではない。
言いたいことが明確で、絶対に伝えたいという真剣さがあれば、それを伝えるための英語はいくらでも思い浮かぶはず。電子辞書やGoogle翻訳がある現代では、それはますます簡単になってきている。何が言いたいかというと、あまりに多くの人が自分は「スピーキング」ができないのは英語力がないからだと自分の中で問題をすり替えているということ。本当は自分の頭の中が整理できていなかったり、自分の発言にコミットできていないことに問題がある。
例えば、「私はこの会社に貢献すべく、今の仕事に全力で取り組みます。」この日本語のメッセージは一体何なのか。曖昧でわかりにくいですよね。これでは英語にはなりません。逆に、下記のように日本語を整理すると簡単に英文を作ることができるようになります。
来週までに一件受注します。
→I will sell one (product name) by next week.
売上を3%伸ばします。
→I will increase sales by 3%.
新規顧客を開拓します。
→I will find one new client.
こういう簡単な英語がスラスラ口から流れ出るようになって初めて語彙を増やしたり、より洗練された表現を学ぶステップに上がれるのです。私が見ている限りこれは現上級クラスの方々に当てはまるステップですね。それまではとにかく瞬時に言いたいことをまとめて、発言できるようになる訓練を繰り返すしかありません。