本当に空中を飛んでいる様に見えました。ドラフトも1位でない入団だったそうですがシカゴブルズの23番が空を飛んでいるように見え、バスケット経験のない私でも一瞬でファンになりました。これぞプロ!だと感激の連続でした。あんなに高価なバスケットシューズが売れるなんて今では信じられませんね。
あれは2003年のサンディエゴ。フォーシズンズホテルのエレベーターホールでのこと。待っているのは私だけ。周りには誰もいませんでした。一台のエレベーターが1階に降りてきて私の眼の前でドアがゆっくりと開きました。真っ白の上下のスポーツウェアを着た背の高い男性を中央に3人の黒のスーツ姿の男性が取り囲んでいました。なんと1週間前に引退したばかりのマイケル・ジョーダンが突然自分の眼の前に現れたのです。3人の黒スーツはボディガードでした。とにかく全員背が高い。180cmの私が見上げるような状態でした。
それにマイケル・ジョーダンから放たれているオーラが半端ない。人生で感じた人間から放たれるオーラの中で一番強烈なものでした。エレベータホール全体が金色に輝いているように感じました。せっかくのチャンスなのにあまりの驚きで私は完全に金縛り状態になってしまいました。最高のチャンスに声もかけられず今でも残念に思っています(笑)凄いオーラでした。
さらに驚いたのはゴルフコースでのことでした。私の一組前をマイケル・ジョーダンがラウンドしていました。同伴プレイヤーがまた驚きでタイガー・ウッズではありませんか。信じられないような光景でした。マイケル・ジョーダンがタイガーの指導を受けながらラウンドしている様子でした。もったいないほど豪華なシーンでした。夕方テレビをつけるとヘリコプターに乗ってマイケル・ジョーダンが翌日のチャリティゴルフの会場へ移動するシーンが放映されていました。なんと!チャリティゴルフの練習相手がタイガー・ウッズだなんて!豪華すぎる体験ができたサンディエゴでした。
その前年に私はプロジェクトの説明のためオレゴン州ポートランドになるナイキ本社にお邪魔したことがあります。とにかくきれいなキャンパスという印象でした。廊下のすべて柱にアスリートの彫刻が刻み込まれていたのも印象的でした。私が訪問したビルの階段は小学校の校舎のように階段が木製でとても味わいのあるオフィスでした。一番の驚きはマイケル・ジョーダンの靴だけをデザインする専門の部屋があったことです。数名のデザイナーが仕事をしており、壁にはエアージョーダンが飾られていました。