Amazon社の「Echo」という商品をご存知ですか。ネット接続機能付きスピーカー端末です。外見は普通の黒い筒型のスピーカーなのですが、ユーザーが話しかけてみるとそのすごさに気づきます。iPhoneのSiri同様、Alexaと呼びかけると、音楽を流したり、質問に答えてくれたり、部屋の温度調節をしてくれたりします。
実はGoogle社も似たような商品を開発しています。「Google Home」と言います。音声認識で様々なコマンドに応えてくれるという点においては「Echo」も「Google Home」も同じカテゴリーに分類される商品です。こういう場合、 “Amazon and Google are competitors.” という表現を使えます。ビジネスで頻繁に使用する「競合」「競合相手」という単語、既にカタカナの「コンペティター」という単語を会話で使用している方も多いかもしれません。
さて、あなたは英語で「competitor」を発音できますか。CompetitorはCom/pe/ti/torと4つの分節に分けることができます。どの分節にアクセントが来るかわかりますか。二つ目の/pe/という分節です。この分節の母音を伸ばして発音してみてください。逆にアクセントのない他の分節の母音は意識的に短く発音してください。
次に着目していただきたいのは単語の後半に登場する二つの「t」の音です。いずれも「t」が母音と母音の間に挟まれています。こういうときは「t」が「dとrの中間の音」に変換されます。「ティ」や「ター」では「t」の音が強すぎるので濁して発音してみてください。ご自身で発音をしてみた後に私の発音を聞いて答えあわせをしてみてください。
発音矯正のメリットは自分の英語をネイティブ・スピーカーに聞き取ってもらえるようになるということ。それ以外にも、綺麗な発音を身につけることでリスニングの力もアップします。頭の中でcompetitor=コンペティターだと思っている限りいつまでたってもネイティヴの英語は聞こえてきません。competitor=competitorと頭の中の音の記憶を正すことによって自然と英語のリスニングの力は上がっていきます。
私の提唱する「話せない人には聞こえない」という理論です。