大学院生の頃読んでいた本を久しぶりに開いてみた。当時は学問とは真実の追求であり、聖なるもの、清らかなものであると信じ込んでいた。逆に営利追求でしかないビジネスは悪であるとも思っていた(青かったな〜)
今ではどちらも白黒つけられるものではないと腹落ちするようになった。学問の世界も決してピュアとは言えない。権力のある学者の意見が支持されやすかったり。研究費用を稼げる学者が力を持ったり。また、ビジネスも営利追求のみでは成り立たなく、社会に貢献するから事業は存続させてもらえるのだと。
山元さんに出会った頃の私は相当頭でっかだった。◯◯理論に基づいき… ◯◯教授の文献によると… など英語教育のべき論を振りかざしていた。生意気な私に山元さんは「あなたは日本人の英語をどう変えたいと思っているのですか。」と問うた。衝撃でした!なぜなら私には何の答えもなかったから。偉そうに英語教育を語りながらも具体的な解決策を一つも提示できなかった。評論家になっていたのだ。どんなに知識があってもそれを人のために使えていなければ意味がないのである。
山元さんにいただいたこの質問のおかげで今のDYE54はあるのだ。自分が学び、体験してきたことをどうすれば英語が話せなくて困っている日本人に伝えられるかをまとめたのがDYE54。DYE54が浸透することで一人でも多くの英語難民を救うことをしていきたい。